和菓子のよみもの
春
道明寺(桜餅)
道明寺桜餅は春を象徴する和菓子であり、ひな祭り(3月3日)や春の訪れを祝う行事に欠かせない和菓子として知られています。
桜の葉で包まれることで、見た目にも春の花である桜を表現し、春の鮮やかで希望に満ちた季節を感じることが出来る和菓子としてお子様にも大人気です。
桜の葉の塩漬けは、桜の香りと塩味が餅と餡の甘さを引き立て、春の味覚を楽しむことができます。
当店でも1月から5月の間にご用意しています。
道明寺(桜餅)の歴史
道明寺という名前は、大阪府藤井寺市にある「道明寺」に由来します。
このお寺では古くからもち米を保存するために、もち米を蒸して乾燥させた後に粗挽きにしていました。保存性が高いのが特徴で、後に「道明寺粉」と呼ばれ関西地域で広く用いられるようになりました。
江戸時代になり、この「道明寺粉」を使った桜餅が考案され、これが「道明寺桜餅」として今に至ります。
桜餅と聞くと、関西ではこの「道明寺桜餅」のことを一般的に指しますが、一方で関東では
関東では小麦粉を焼いて餡を包む「長命寺桜餅」が発展しました。このように、道明寺桜餅は関西風の桜餅として現在も親しまれています。
みよしの
みよしのの道明寺へのこだわり
みよしのの和菓子は、素材に始まり、素材に終ります。
道明寺粉(八ツ割)
餅米を一度蒸して、乾燥させて、さらにそれを細かく砕いた道明寺粉を使用。
道明寺粉の中にも、二ツ割、四ツ割など、1粒の餅米を幾つに砕くか、その大きさごとに種類が分かれており、数字が大きいほど細かく砕かれたものになります。
一般的に道明寺桜餅に使われている道明寺粉は六ツ割までですが、当店の道明寺粉は通常よりも細かく八ツ割まで砕いた、手間暇のかかる製法で作られた道明寺粉を使用しています。
餅米の食感を残しながらも和菓子としてふんわりと食べやすい道明寺をお作りしました。
こしあん
使用しているこしあんは北海道美瑛にある「大雪山農園」の豊かな大地で栽培された小豆を使用しております。
同農園との直接契約により、品質の良い小豆を必要な分だけ送っていただき毎日お店で炊いてお作りしていますので、新鮮で雑味がなく、素材の味を活かした最高のあんを道明寺の中に閉じ込めました。
さくらの塩漬けの葉
季節を感じる彩りとしてだけでなく、桜の香り付けと塩味による味のアクセントの目的としたさくらの塩漬けの葉っぱは、柔らかく形も良い静岡県産のものを使用しています。